鬱病には治る鬱病と治らない鬱病があるの?
鬱病とひとくくりで言っても、「治る鬱病」と「治らない鬱病」があります。あなたの鬱病がどちらに属するかによって、治療方針が大きく変わってきます。
まずは、あなたの鬱病がどちらの鬱病なのか? 二つの鬱の違いは何なのかについて理解しておきましょう。
治る鬱病とは?
あなたの今の現状と幼少期や活発だった時の頃を比べてみてください。もし今のあなたは鬱で出来ないけど、「幼少期や活動的だった時には出来ていた」という症状であれば、これは治る鬱病です。
あなたの鬱病が治れば、以前のような活発な状態に戻ることが出来るでしょう。
仕事やプライベートも、活発だった時にやっていたことをそのまままた始めることが出来ます
何故治ると言えるのか?
じつはこのような鬱病は、短期的なストレスによって気分が落ち込んだ時に、精神薬を服用した事による「薬害鬱」の場合がほとんどです。
つまり、精神薬によって鬱症状がおもくなり、あなたの今の不調を引き起こしているのです。
治らない鬱病とは?
鬱病でも、治らない鬱病があります。治らない鬱病の特徴は、幼少期や活発だった時に出来なかったことやニガテだったことを、なんとか出来るようになろうとして、「性格や人間性を変えようとしている」場合です。
例えば、私の友人は治らない鬱病で苦しんでいます。この友人は、小さい頃に親から虐待されたり、いじめられたりしていて、対人恐怖症や電話恐怖症があります。
この友人は、社会生活を営む上でこれらの症状が障害となり、精神薬を服用しながら仕事を続けていました。精神薬でこれらの症状が治ると思っていたのです。
しかし、症状は悪くなる一方でした。友人はいつも人生に絶望感と劣等感を抱いていました。人が言う「普通」の生き方じゃなければならないと自分を責めていたのです。
この友人は私のカウンセリングを受けて、「鬱病を引き起こしている原因は自分の中にある」ということに気がつきました。
その人は、あまり人と関わらない仕事と、電話がほとんどない仕事をする事によって、今では精神薬を絶ち、鬱病も治まっています。
つまり、治らない鬱というのは、その人の性格や人格を構成している、その人そのものの生き方なのです。自分のニガテや性格をねじ曲げて生きていこうともがけばもがくほど、鬱病が発症し、泥沼にはまってしまうのです。
何故治らないと言えるのか?
人間は、生まれたときから性格が決まっているわけではありません。お母さんのお腹から「おぎゃあ!」と出てきた瞬間は、遺伝的な性格はあるにせよ、人とのコミュニケーションがニガテとか、死にたいと思っているというような性格を生まれ持ってくることはあり得ません。
性格というのは、生まれた後の環境による後天的な性質によって決まります。この性格は、一度大人になるまでに構成されてしまうと、なかなか書き換えることは出来ません。
この構成されてしまった性格に抗うような行動を続けていると、心身ともにものすごいストレスがかかり、心身ともに病んでいってしまいます。
この対処法は、自分の性格や嗜好に合わせて生き方を変えていくことです。「社会生活をする上でこれが出来ないと困るから」などという理由で、性格に合わないことを続けていたり、性格を変えようとするから病んでしまうのです。
つまり、治らない鬱病の正体とは、「そもそもあなたは鬱病ではないから治らない」ということになります。
治る鬱病と治らない鬱病の対処法とは?
治る鬱病の対処法
治る鬱病の場合は、薬害鬱のケースがほとんどです。ですから、医師や薬剤師、カウンセラーに相談して減薬、断薬をすれば、あなたの鬱は治っていきます。
しかし、単純に減薬や断薬をすれば調子が元に戻るのかと言われたら、答えはNoです。なぜなら、鬱によってあなたの体内の栄養素は偏り、脳も体も栄養失調状態だからです。
ですので、減薬や断薬を始める前にまずは食事療法から始めることが大切です。脳みそと体に必要な栄養素をとり、薬でやられてしまった脳みそに栄養を与えなければなりません。
そうしないと、薬に頼っていた脳内の神経伝達物質や体内のホルモンバランスが一気に崩れ、重い離脱症状に苦しんでしまいます。
治らない鬱病の対処法
治らない鬱病に当てはまったあなたは、そもそも鬱病ではなく、あなたの性格上の問題です。例えば、今も昔も引きこもりで過ごしていた人が、精神薬を飲んだからといっていきなり外に出てバリバリ働けるようになるわけではありません。
このような場合、引きこもりから脱する事を考えるのではなく、引きこもりでも仕事をして幸せに生きられる方法を見つける必要があります。
もし今精神薬を飲んでいて、あなたが思っているような結果が出ていなければ、薬を飲んでいる意味は全くありません。減薬、断薬をしていくべきでしょう。
減薬や断薬を始める前にまずは食事療法から始めることが大切です。脳みそと体に必要な栄養素をとり、薬でやられてしまった脳みそに栄養を与えなければなりません。
そうしないと、薬に頼っていた脳内の神経伝達物質や体内のホルモンバランスが一気に崩れ、思い離脱症状に苦しんでしまいます。
あなたの鬱病がどちらに当てはまるかで治療方針が決まる
このように、鬱病とひとくくりで言っても、治る鬱病と治らない鬱病があります。あなたはどちらのパターンに当てはまりましたか?
もしあなたが薬害鬱だった場合は、適切な指導の下、減薬と断薬をしていけば鬱は治ります。反対に、治らない鬱病だったばあいは、鬱病の原因となっているあなたの行動や思考を変える必要があります。そして、あなたの性格に馴染む生き方を見つけることです。
どちらに当てはまるかで、治療の方針が大きく変わります。まずは、あなたがこれまで生きてきた過去を振り返り、今の鬱病の原因が自分の性格にあるのか、それとも単発的なストレスが原因だったのか探ってみましょう。
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